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ネパール
首都:カトマンズ



ネパール
外務省サイト
ヒマラヤ登山やトレッキング、寺院巡りなど近年観光化の進む王国ネパールにも鉄道があった。インド国内からネパールの首都カトマンズへと鉄道計画があったが、そのほとんどが山岳地帯。ネパール側のあまりの標高差に鉄道建設は不可能で断念させられていた。
寸断されたままの平坦区間の線路を、ネパール国鉄・ジャナクプール鉄道として営業をしている。インド側ジャイナガールから国境を越えネパールのビザルブラ(51キロ)は、これもりっぱな国際列車なのである。
96年秋にインド国鉄から中古のDLとPCを譲り受け、運行の正確と安全性の強化でこのジャナクプール鉄道も無煙化が完了している。最近は、保存されている蒸気機関車を復活させては往年のレギュラートレインを再現する撮影ツアーや、愛好家も訪れる。
ネパール国鉄=762ミリゲージ
Hen=ドイツ ヘンシェル社製蒸気機関車
ジャナクプール鉄道=1934年開通


出発前の一時
朝7時、ジャナクプール付近の沿線が活気づく。目覚めた機関車も給水の腹ごしらえをして運用準備に忙しい。

ジャナクプール駅
車内に入れない客は屋根の上に乗ったりして出発が必ず遅れる。これぞネパール名物鈴なり列車の完成だ。

特等席
私もインド側の終点まで体験乗車した。車内は満席、スピードも鈍いため通風もなく蒸し暑い。バック運転のためキャブ上は煤煙に悩まされることもない。屋根づたいに物売りが廻って来るのには驚いた。

のどかな沿線
田園には稲が実っていた。来週からは稲刈りが始まる。沿線はいわゆるゼロメートル地帯。嵐が来ると河川が氾濫して度々、大洪水となる地域である。そのため線路は高く盛り土してある。 

交換
沿線で機関区があるカズリ駅。給水や交換設備が整っていて交換時は大賑わいとなる。

蛇使い
カズリで待っているとどこからか老齢の蛇遣いがやってきた。私は蛇の舞いを頼むと爺さんは「ミスター、さっき蛇が逃げた。笛だけで勘弁してくれ」と陽気な返事。私は急に足どりが重くなった。

ナローとメーター
インド側・始発駅ジャイナガールを出発。隣りにはインド国鉄(メーターゲージ)のYPClassが待機している。線路や客車、動力車といい遥かにりっぱなインド国鉄であるが私は情緒たっぷりあるジャナクプール鉄道の方が好きだ。

さよなら伝説列車
機関車よりも客車や乗降客を見ているだけでも可笑しさを味える。たった一度の訪問だったが現在も残っていればきっと私は通い詰めていたことだろう。

 王室事件で注目浴びていますネパールです。入稿を終えた時、突然この事件が起こってしまいました。私も他の国も考えましたが今回、事件とは関係も無く、また次回の告知もしていたため不謹慎かと思いましたがこのままネパールを入れました。現在はジャナカプール鉄道もDL化となり訪れる愛好家もほとんど行きません。この国の早期正常化と治安安定に国全体がとりくみ、また観光王国ネパールに戻ることでしょう。
 最後に慎んでネパール国王、皇族の方々のお悔やみとネパール国の今後の発展をお祈りいたします。


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都築雅人の出会いとロマンの煙情日記
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