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出会いの美女(キューバ)
■キューバ
パンチィト ゴメス トロ製糖工場の裏の入口に廃車された機関車の運転台があった。これは待合室としている簡易休憩所である。
夕方、さとうきび畑に出て行く蒸機を待って私もその中で涼んでいた。突如汽笛が鳴り浅い眠りから覚めると目の前に女性が座っていた。
彼女の名はケニア。製糖工場で事務をしている。勤務を終え馬車タクシーを待っている。外では蒸機が貨車の入替えで慌ただしく構内を駆け回っている。仲間は撮影に夢中だが、私は目の前の美人に機関車どころではない。
スペイン語はほとんど判らないが、ちょっとオーバーアクションとカタコト英語でコミュニケーションをとった。警戒心もなくケニアも喜んでいる。やがて蒸機は入替えを終え出発。私もレンタカーに乗り込み追うが、遠ざかるケニアはずっと見送っている。
ビラ クララ州 パンチィト ゴメス トロ製糖工場 2001年3月 ケニア・フェンテナス(仮名) 19歳 OL「これはケニアの写真を撮っておかなければ」とUターン。照れたケニアはぎこちないポーズだったが素人っぽさが溢れ可愛い。
タンクトップ上から小さな胸の膨らみに乳房がポツンと浮き出ていてセクシーさを感じる。来年この場でまた会えるかどうか。履いていた真新しいスニーカーが白く浮いていた。
世界の蒸気機関車
都築雅人の出会いとロマンの煙情日記
©2000-2008 TSUZUKI Masato