■ムラジェヨフ鉱山専用鉄道
プラハから車で3時間、モラヴィア地方の北西部に位置した小さな町ムラジェヨフにある。レンガ工場に粘土を輸送するため10km先の森林奥地にあるホシェベッツ鉱山まで引かれている600mm軌道の専用線である。
1991年の鉱山閉山まで粘土の輸送を行っていた。現在は愛好家のために線路や機関車は動態保存されている。私も英国人の友人らとチャーターをして終日楽しんだ。
1号 ドイツクラウス社製 1920年製造(0-6-2)
ムラジェヨフ出発
深い森を駈け抜けるクラウス。
早朝
なだらかな丘陵を線路は縫って勾配をかせぐ。ムラジェヨフの町は次第に小さくなっていく。現役時代はたえずドラフト音が鳴り響いていたことだろう。
交換
森の中には交換施設が3カ所ある。サポート用のDLと並べて平走撮影。
きのこ狩り
孫を連れてきのこ狩りに来ていた爺さん。まさか蒸機が走るなんて偶然居合わせた子供は驚くばかり。
森の給水。
沿線には数カ所湧水を溜めた地下タンクがある。枯葉に隠れているが機関士たちはしっかり覚えているようでホースを取り出しタンクの中に突っ込んだ。吸引して満タンになったらいざ出発。
森へ
深い森は露出も乏しかった。クラウスは木漏れ日の中を爆音を残しホシェベッツ鉱山へ向かった。